ミルダムサービス終了理由


8月19日、動画配信サイト「ミルダム」が9月1日でサービス終了することが5chで話題になっている。



ミルダムは莫大な資金を投資し、人気放送主を多く集めていた。しかも中国のテンセントというGAFA(google.apple.facebook.amazon)に並ぶ世界的大企業が出資している配信サイトだっただけに、なぜ終了するのか?





今回は、ミルダム終了理由について、5ch情報をまとめてみた。



■目次

9月1日にミルダム終了
ミルダム終了理由
ミルダム終了はなぜこのタイミング?

9月1日にミルダム終了






記事内容


DouYu Japanは、9月1日(日)午前0時をもって同社が配信するライブ配信サービス「Mildom(ミルダム)」のサービスを終了すると発表した。



サービスの終了にともない、プラットフォーム内通貨「コイン」の販売や新規アカウント登録、ファンクラブ加入およびプレミアム会員の受け付けは8月26日(月)午前0時をもって終了する予定だ。


「Mildom」は、中国の大手ライブ配信プラットフォームを提供する闘魚(Douyu)と三井物産が運営母体となって2019年にサービスを開始したiOS、AndroidおよびPC向けのライブ配信プラットフォームだ。 本プラットフォームはゲーム実況に特化しており、一時期は人気ストリーマーや芸能人によるゲーム配信やeスポーツ大会などのイベントで賑わいを見せた。



電ファミニコゲーマー



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ミルダム終了理由





ミルダムが終了する理由は、公式には発表されていないが、ミルダムの利用者数が激減したことが最大の終了理由だと考えられる。



ミルダムは当初、公認配信者というシステムでYouTubeなどで配信する有名配信者を高額報酬で引き抜いていた。ミルダムが引き抜いた配信者は公認配信者となり、視聴者数が少なくとも一定の報酬が得られるシステムを採用していた。



ミルダムは当初、配信者のランキング順位によって時給が発生するシステムだったので、公認配信者になればYouTubeより安定した固定収入が得られるメリットがあった。また、視聴者が少なくとも公認配信者になれば、知名度の低い配信者でもランキングに乗りやすくなるメリットもあった。



YouTubeは視聴回数、再生数によって広告収入が入るので、安定した視聴回数が回る人ならYouTubeの方が収入は高くなる。視聴者数が多い配信者はYouTubeの方が稼げるのだが、AI判定によって広告が剥奪されると収入が0になってしまうケースもある。なので、視聴者数が少なくとも安定した収入をもらえたミルダムに多くの配信者が移行した。



ミルダムのデメリットとしては、ゲームによって配信不可能なものがあり、例えば任天堂やCygamesのゲームはミルダムで配信できなかった。また、月に○時間以上配信するというノルマがあったり、ミルダム側の要望を多かったようだ。



順調に見えたミルダムだが、中国の規制により2022年頃からテンセントの業績が悪化。


これにより、配信者への費用が支払えなくなったことで、公認配信者のシステムを廃止。すべて同じ配信者という扱いになったため、視聴者が多い配信者はミルダムを捨て、元のプラットフォームに出戻りしてしまった。



結果、ミルダムには視聴者が集まらなくなり、広告収益も得られず、配信サイトとしてオワコン化してしまったようだ。





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ミルダム終了はなぜこのタイミング?






中国のテンセントが出資して闘魚(Douyu)と三井物産が共同開発したミルダムだが、なぜこのタイミングでミルダムを終了させたのか?




中国のテンセントの事業の面では、wechatを中心とした中国で欠かせないスーパーアプリを展開しており、イメージ的に任天堂、ネットフリックス、Spotify、LINE、Googleなど広告やクラウドなど非常に収益力の高いビジネスを持っている。



しかし、いくら質の高い企業であっても高い価格で見返りが少ない配信プラットフォームに出資してしまえば、株式投資で大きな成果は挙げられない。テンセントは現在持ち直してきているものの中国株はカントリーリスクでの急落が日常茶飯事であり、いつまた暴落するかもしれないということから、将来性がないミルダムから撤退した。



闘魚(Douyu)と三井物産も出資者がいないので、ミルダムに人を集めることが難しく、サービス終了をせざる得ない状況に追い込まれたと思われる。



中国という国はゲームに対して悪いイメージを持っている。

中国国内では、ゲーム産業はかなり衰退しているようなので、多くの中国のゲーム会社は海外展開に活路を見出そうとしている。ミルダムが日本で活動する分には、中国当局による規制は大きく影響しないことで、テンセントは出資したのだが、任天堂との折り合いは良くなく、株価の暴落の影響もあって撤退するいいタイミングを探していたのかもしれない。











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