8月14日放送、TBS系列「ワールド極限ミステリー」
1986年に起きた日本犯罪史に残る毒殺事件「トリカブト殺人事件」の犯人・神谷力ついて特集。
過去に自分の妻三人が不審死した神谷力は、無期懲役を受けても無罪を訴えていた。だが、トリカブトを使用した証拠はなくとも、明らかに「トリカブト保険金殺人」の犯人であるという状況から、最高裁は神谷力の上告を棄却、無期懲役が確定した。
神谷力は無罪を主張して冤罪だった可能性はあったものの、2012年11月、大阪医療刑務所で病死(73歳没)してしまったため、事件の真相は誰にも分っていない。
今回は、神谷力に冤罪の可能性は本当にあったのか?5ch情報をまとめてみた。
■目次
・トリカブト事件の神谷力とは・神谷力は冤罪?
・トリカブト事件の神谷力の生い立ち
トリカブト事件の神谷力とは
トリカブト保険金殺人事件とは、1986年5月20日に発生した保険金殺人事件。
凶器として、トリカブト毒(アコニチン)が用いられたことが大きく報じられたほか、行政解剖を行った医師が被害者の血液等を保存していたため、その後の分析で殺人であることが発覚した事件である。
1人目の妻が1981年に心筋梗塞のため38歳で死亡。この時の1人目の妻には保険金をかけていない。
1985年、2人目の妻が急性心不全で死亡すると、神谷は池袋のクラブでホステスとして働いていた女性と2月に結婚。前妻の死から1ヶ月で交際を始め、4ヶ月後には結婚するというスピード結婚だった。
1986年5月19日、神谷と妻は、沖縄旅行のために沖縄県那覇市に到着。
翌20日、2人に誘われた妻のホステス時代の友人3人も、那覇空港で2人に合流。 11時40分、神谷は「急用を思い出した」と大阪の自宅へ帰宅することになり、那覇空港に残った。
妻と友人3人は、予定通り石垣空港行の飛行機に乗り、正午過ぎに石垣島へ到着。
石垣島に到着した一行はホテルに到着し、チェックインをしたが、すぐに突然妻が大量の発汗、悪寒、手足麻痺で苦しみだしたため、救急車で八重山病院へ搬送された。妻の容体は急速に悪化して救急車内で心肺停止に陥り、直後に病院に到着するも、一度も正常な拍動に戻らず15時4分に死亡した。
参照wiki
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神谷力は冤罪?
神谷力は裁判で一貫して無罪を主張した。
刑事裁判においては、検察官が被告人の犯罪を証明できなければ、有罪とすることができないのもあり、無罪を主張と言うよりも「有罪と立証できない」ことを主張した。
トリカブトは確かに死亡するほどの毒だが、実際の死亡件数はごく僅か。
トリカブトの毒性はアコニチンなどのアルカロイドをよるもので成人では、約2~6mg程度が致死量と言われている。この量をトリカブトの葉に換算すると2g程度(葉数枚)。
食後、30分程度で症状が現れ、3時間でけいれんを起こす。致死量を摂取すると、心室細動や心停止を引き起こす。青酸カリなどのような数分で死亡するものは即死毒と言えるが、トリカブトのように死亡するまで数時間を要する。
しかし、服毒しても大半は治療の必要もない軽症で済む場合が多い。
その理由は、大抵の人は気分が悪くなって吐いてしまうため。5chで自〇目当てにトリカブトを食べてみたものの、まったくダメだった、という報告がいくつもある。結局の所、トリカブトを服毒しても確実に死ねるわけではなく、神谷力の弁護側は物証に乏しいことを主張した。
とはいえ、亡くなった妻に多額の保険が掛けられていたのは事実だし、前妻3人が不審死を遂げているのも事実。最後に亡くなった妻もトリカブト中毒だったのも事実。その状況証拠の積み重ねとふぐを大量購入していたことが有罪判決を導き出した。
なので真犯人には間違いないが、法律上の無罪か有罪かという問題になる。
日本の司法裁判では、「被告人が間違いなく有罪であることを示すだけの証拠がない場合には有罪と判断できない(無罪と判断しなければならない)というルール」がある。疑わしきは罰せずと推定無罪となり、それを有罪にすると「冤罪」となる。
だが、神谷力の再審は認められず、無罪になる確率は極端に低いので無期懲役が確定した。
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トリカブト事件の神谷力の生い立ち
トリカブト事件の神谷力が天才と5chで称されている理由は、トリカブトとフグ毒の作用で毒の効果を遅らせることを発見したのは神谷力だから。
神谷力の生い立ちは、想像を絶するほど悲惨なものだった。
父親は、東北大学工学部の教授を務め、比較的裕福な家庭で育った。しかし、神谷力が生まれて間もなく父親は教授を辞めて、革新政党の活動に参加。比較的裕福だった家庭は一変し、母親は家計のため、働きに出るようになる。神谷力が小学3年の時、父親は占領軍の弾圧を受け、政治犯として逮捕。その同じ時期に母親が神谷力の目の前で服毒自〇してしまう。
この出来事がのちにトラウマとなって、毒に感心があったのかも知れない。
父親は東北大の教授だったこともあって、高校では理系が得意だったが、大学は2年連続で受験に失敗して就職。
神谷力はトリカブト62鉢、草フグ1200匹を購入しており、さらに毒の抽出に用いるエタノールや濃縮用器具、カプセル、実験用マウス、実験器具などを買っていたことが判明。わざわざ実験用にアパートまで借りていたのだから相当、独学で毒について学んだのだろう。
トリカブト事件の神谷力には、決定的な証拠がないのかもしれないが、状況証拠としは間違いなく犯人。しかし、フグ毒とトリカブトを調合させる事で毒の効き目を遅くする事を一般人が見つけるのは凄いこと。それで実際にトリカブト事件を完結させたのだから、正しい道でその能力を発揮してもらいたかった人物といえるだろう。
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コメント
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妻に日常的に栄養剤と称した自作カプセル飲ませてても数億円の生命保険をかけた上で、保険金一回払ったら妻が◯んじゃってて保険会社から疑われても、トリカブトやクサフグを購入してアパートの一室で日夜実験してても無罪と主張すれば無罪なんだね
これなら麻原彰晃も和歌山カレーの林真澄も名張葡萄酒の奥西氏もみーんな容疑を否認したから無罪だね