
9月5日、タレントの森公美子が両足切断したのではないか?という噂が5chで話題になっている。
その噂のきっかけは、森公美子が旦那の交通事故の介護疲れで、自身も車いす生活を送るようになったというSNSやYouTubeの動画。「成人女性の平均体重よりはるかに重い森公美子は、自身の体重を刺さる両足がその体重を支えることができず、両足切断になった」というもの。
いったい、森公美子に何があったのか?
今回は、森公美子の両足切断は本当なのか?5ch情報をまとめてみた。
■目次
・森公美子が車いす生活・森公美子の両足切断
・森公美子の両足切断はデマ
森公美子が車いす生活
森公美子が車いす生活を送るきっかけとなったのは、15年にも及ぶ夫の介護生活。
2006年に森公美子の夫が交通事故にあい、頭を打って半身不随の状態になってしまった。当時の医者には、余命半年といわれるほど重体だったのだが、森公美子の介護とリハビリの成果もあり、現在では夫と日常会話ができるまで回復し、二人で旅行に行けるほどにまで回復。
ここまでは、森公美子が自身で語った出来事なので事実なのだが、この介護疲れで森公美子も現在は車いす生活を送るようになってしまい、一部のYouTubeやSNSで両足切断したという噂が広まっている。
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森公美子の両足切断

YouTubeで「森公美子 両足切断」という検索サジェストが出現する。
管理人が調べた結果、「森公美子 両足切断」や「「森公美子 死去」などの検索ワードを入れたタイトルの動画では、森公美子が両足切断したという事実は確認できなかった。
なので、結論から言うと、「森公美子 両足切断」というのはフェイクニュース。
以前はYouTubeでフェイク動画が投稿されてもしばらく放置されてることも多かったが、最近はほとんど見かけなくなっていった。その理由は、登録者が1000人を超えないと収益化ができないため、こういったフェイクのタイトルをつけて、再生数を稼ぐことが難しくなっていった。
その中で生き残ったチャンネルが、昔からフェイクニュースで動画の再生数を稼いでいる残り少ないチャンネルがこういった情報を拡散していると思われる。
ひと昔は、こういった芸能専門のチャンネルが多く乱立し(今はもうほとんど閉鎖されているが)、大げさなタイトルをつけて、それを見たさで動画を再生させて収益を稼いでいた。
目的は、広告収入が目当てなので、事実かどうかは関係がない。
デマによって被害を受けた人が被害届をだせば、名誉毀損となる可能性があり、その場合には3年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。実際、煽り運転の事件でデマで被害を受けられた方が複数の訴訟を起こし、拡散に関わった方が次々に有罪判決を受けている。
有罪が確定した上で民事訴訟を起こされれば、個人の名誉毀損の場合は、100万円程度の損害賠償が認められるケースが多い。さらに被害者が企業などの場合、損害賠償額は数百万、数千万などもっと膨大になることが予想される。
なので、こういったデマの対処は森公美子本人がYouTubeに通報するしか方法がない。
そして、我々はこういった情報を鵜呑みにせず、ネットニュースを調べれば、森公美子が本当に両足切断したのか報じられるはずなので、YouTubeの情報を簡単に信じないように心がけるしかない。
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森公美子の両足切断はデマ

SNSのフェイク拡散は、世界中で社会問題化している。
これは「デマ拡散する奴が悪い」のは当たり前なのだが、要はデマを受け取って裏を取らず再拡散させたり、デマを事実だと受け取って具体的行動に移したりすることのほうが、デマそのものよりも遥かに危険であるということ。
わかりやすい例だと、問題行動をした有名人が「世間を騒がせた」ことに謝罪するシーンが見られるが、実際には「世間が勝手に騒いでいる」だけ。結局、本当の問題は、デマも含めた様々な情報を主体的に評価せず扇動者の手のひらで踊ってしまう無責任さにある。この点は、情報を得る側にも責任がある。
伝言ゲームしているうちに正確な情報が歪んでいって拡散してしまうのがおおよその流れだし、世の中そういう事が往々にしてある。人間には確証バイアスというものが働くそうで、自分にとって都合のいい情報を集め、都合の悪い情報は無視する傾向にある。
デモに踊らされない秘訣は、情報の出処を突きとめる事。
あとはいろんな方向から検証するのも良い。そのうえで最悪の事態を想定して対策を取り、外れたとしても良かったで済むし、当たってしまっても対応策の選択肢が増えているだろうから、最善策を取ればいいだけのことだ。
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