
7月7日放送、日本テレビ系「風の谷のナウシカ」
スタジオジブリ最新作公開を記念して3週連続でジブリ祭り。
第1弾の「風の谷のナウシカ」は、古代ギリシアの詩人ホメーロスが書いた叙事詩「オデュッセイア」に登場する王女ナウシカアをモデルに制作された。ナウシカアは、難破して浜辺に漂着した主人公を助ける勇敢な女性であり、ナウシカも勇敢に立ち向かう女性として描かれている。
作中に登場する王蟲(オーム)や腐海は、実は汚染された世界を浄化する為に人工的に作られたシステム。
そのシステムを作った人類は、世界が浄化されるまで1000年近い眠りについており、ナウシカを含む、あの世界の人類は、世界が浄化されるまでの間に眠りにつく人類を守ったり、文明を残すなどの役割の為に作り出された人造人間。ナウシカ達はこの世界が浄化されると、浄化された世界では生きていけず眠っている人類の目覚めと共に滅びる運命にある。
今回は、ナウシカが最後死ぬシーンの意味や王蟲の正体について、5chの考察をまとめてみた。
■目次
・「風の谷のナウシカ」あらすじ・ナウシカ最後死ぬシーンの意味
・ナウシカ服を閉じた理由
「風の谷のナウシカ」あらすじ
「火の七日間」と呼ばれる大戦争から1000年。
人類は、有毒な「瘴気」を吐き出す木々が生い茂る「腐海」とそこに棲む「蟲」たちにおびえながら暮らしていた。「腐海」のほとりにある「風の谷」は、平和な小国。
しかしある夜、軍事大国・トルメキアの巨大船が谷に墜落。船に囚われていた工房都市国家・ペジテの王女・ラステル(冨永みーな)は、救出に向かった風の谷の姫・ナウシカ(島本須美)に「積み荷を燃やして」と言い遺してこの世を去った。
「積み荷」とは、「火の七日間」で使われた人型兵器「巨神兵」。
ペジテの地下深くで発見された最凶の兵器をトルメキアが略奪、運搬の途中で船が墜落してしまったのだ。程なくして、トルメキア軍が巨神兵を追って風の谷にやってくるが…
公式サイト
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ナウシカ最後死ぬシーンの意味

アニメ映画のナウシカで最後、王蟲に跳ねられ、死んでしまうシーンには様々な考察がされている。
最後にナウシカの服が青になってるのは、もともとナウシカが来ていた服の色。
最後のシーンで、ペジテは飛行ガメに王蟲の幼生を吊して「大海嘯」を風の谷に仕向ける。これをナウシカが阻止する訳なのだが、幼生は体中に杭を打ち込まれていたので、痛みでパニックを起こし酸の湖へと進もうとする。これを押しとどめるナウシカは、幼生の体液を頭から浴びることになり「王蟲の体液の色」つまり青に服が染まってしまった。
最後にナウシカは、幼生とともに飛行ガメで大海嘯の前に立ちはだかり、大海嘯を幼生とともに阻止するのだが、ナウシカは王蟲に跳ねられてしまう。
この時のナウシカのシーンは、実際にナウシカは「死んでいる」。
作中でナウシカのこのシーンを見ていた女の子のセリフに「死んじゃったの?」のあり、その後に目を覚ましたので、気を失ったのではなく、一度亡くなったと考察されている。
しかし、ナウシカは王蟲の介抱により生き返えった。
最後のエンディングで腐海の地下空洞の忘れ物の帽子のそばで、普通の植物が育たないはずの腐海でチコの実の種が芽を出したシーンは、「腐海が浄化されていて、長い年月をかけて無毒化するという表現がされている。

原作の漫画は最後ダイジェストみたいにクシャナは良い王様になり、ナウシカは風の谷の良いリーダーになって幸せに暮らした的な説明で終わっている。
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ナウシカ服を閉じた理由

5chで注目されているシーンの一つに、ストーリー冒頭にナウシカがラステルの服を開けたとき、顔をしかめてそのままにしたシーンがある。
まず、ナウシカがラステルの服を脱がしたのは、容体を確認するため。
当時ファンが連想したのは、腐海の森の毒胞子を吸わないためのマスクをしていなかったため、肺が腐って死んでしまった説。ナウシカの作中のセリフに「5分で肺が腐る」というの台詞があるように、ナウシカはそれに気づいて服を脱がしたのだが、もう手遅れだったため再び服を閉じた。
5chでは、見た目そこまで肺が腐っていることを判断できないという考察もあったので、瘴気を吸ったことによって肺が腐ったというより、墜落の衝撃で致命傷を負ったという説もある。
また、宮崎監督が後日談のインタビューで、ラステルのシーンについて触れているが、「それ(服を閉じたシーン)を表現しようとすることは難しいので、その描写をなくしたら分かりにくくなった」と説明している。
つまり、「ラステルがもう助からない」と一目でわかるような光景がそこにはあったというのが正しい。ナウシカは、せめて綺麗な姿のままにしてあげたいとの配慮で服を閉じたので、けして見捨てたわけでもない。
ちなみに、ラステルが乗っていた飛行船の積み荷を燃やしているが、それはかつて世界を火の七日間で焼いてしまった巨神兵が積み荷に積まれているから。元々、ペジテのラステルは巨神兵を使って世界に猛毒を放出している腐海を焼くつもりだったが、運悪く風の谷に墜落してしまった。
でも、このままでは強大な軍事国家に巨神兵を奪われ、世界の罪のない人々に危険が及ぶことは明白なので、ラステルは巨神兵を燃やしてくれるよう最後の願いを残してこの世を去った。
このシーンはアニメだけで原作にはない。
そもそもペジテ市が襲われたのは、巨神兵があったからだが、巨神兵を動かす『秘石』はペジテが隠していた。 ラステルは王女だから、その「ありか」を知っているとして、拷問を受けたという考察もされている。
原作のナウシカは、風の谷に来たクシャナの連れた蟲使いが、ラステルの王冠を持っていた事で蟲使いがラステルの遺体を荒らした事、蟲に体を調べられた事に激怒しているが、谷の命運をも忘れるほどの理由としては弱い。
だからアニメでは、「ラステルに加えられた苛烈な拷問の跡を見てしまう、あのシーンが追加された」という考察もある。
ここらへんは宮崎駿監督が明確にしていないので不明だが、原作はアニメ映画とはだいぶ違った重々しい残酷な描写も結構多いので、ラステル拷問説が一番近い考察なのかもしれない。
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