6月6日、将棋の学生名人戦で「ソフト指し」した愛知大学の眞田アクバルが失格となったことが5chで話題になっている。
日本将棋連盟は「棋神」というソフト指しを公認しているが、それはアプリゲーム「将棋ウォーズ」だけであって、実践の対局中に使用を許可したものではない。
過去には、文春が報じた竜王戦での「ソフト指し」も調査の結果、真偽不明で白判定だったこともあった。
なぜ、ソフト指しが発覚したのか?
学生名人戦で「ソフト指し」が行われた経緯や5ch情報をまとめてみた。
■目次
・「ソフト指し」で失格・ソフト指しは問題?
・ソフト指しで失格は問題?
「ソフト指し」で失格
6月4日に行われた「学生名人戦」で愛知大学の眞田アクバルが優勝後、ソフト指しが発覚し、失格になったというツイートが話題となった。
発覚に至った経緯は、眞田アクバルが対局中に何度も席を立ち、トイレにスマホを持ち込んでいた様子が確認され、そのスマホを確認した結果、アプリゲーム「棋神」を用いてソフト指しを行っていたことが判明。
決勝戦の持ち時間が90分。
この時間内で対局するなら、離席は自由。基本的にスマホは持ち込み禁止などあるが、身体検査するほどの細かいルールはないため、数回ならソフト指しがバレないでできてしまうこともある。
そんなソフト指しに寛大な将棋界だったのだが、優勝直後にスマホを隠し持っていたことが判明し、ソフト指ししたことを本人が認めて発覚。
これにより、大会ルールとして「ソフト指し」が確認されたために、失格となってしまった。
4日の将棋学生名人戦(大学)で優勝者が将棋ソフト指しが対局後に発覚して失格になったようだ。公の棋戦では初の不正とのこと。 https://t.co/9DljMTRhNm
— Noël (@Noel_Starbucks) June 4, 2023
5ch https://t.co/Zvu5BgczSS pic.twitter.com/WCBZJyHpts
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ソフト指しは問題?
日本将棋連盟は、棋神というソフト指しができる将棋ウォーズの段位を公認しているので、基本的にソフト指しという行為は認めている。
なので、ソフト指しが問題なのではない。
しかし、ソフト指しが卑怯なのは、棋神以外のソフト指しには、対局者には同意していないから。相手の同意なく「ソフト指し」をすることが問題であり、大会においてもルール上、ソフト指しは認められていない。
また「ソフト指し」ができるアプリゲームで勝ったからといって、連盟が棋神で勝った段位の免状申請を許している。 結局、金を得るためには手段を選ばないというだけ。
助言されて得た段位を認めていて、実践では使用許可という行為をしているから、今回のような事件が起きてしまったと思われる。
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ソフト指しで失格は問題?
ソフト指しは現時点では、物的証拠を抑えきれなかったら白。
しかし、ソフト指しは大会ルールとしては禁止なので、今回の失格は仕方がないこと。刑法ではソフト指しを禁止する法律がなくOKと思われるが、ソフト指しをされたことによって間接的に被害を与えることがあるなら「業務妨害」などの罪に問われる可能性がある。
例えば、ソフト指しをされて大会の価値が下がり、利用者が減って収益が減ったという被害を訴えられる可能性もある。
連盟が個人ひとりをソフト指しで訴えても刑事事件としては起訴されないとは思うが、民事裁判を起こすことは可能なので、見せしめに行うこともあり得る。これは、裁判で得られるメリットより、大会の価値を損なわないようにするためであって、裁判費用や手間をかけてくる可能性は否定できない。
現状ソフト指しは、規約違反で「規約的にはOKではない」こと。 将棋ウォーズの棋神のように規約違反でないと勘違いして、使用しないよう注意が必要だ。
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