
5月25日放送、フジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」
全日本国民が人質となった「日曜日の爆弾魔」ウルトラ山田事件について特集。
ウルトラ山田事件以降も日本では爆弾事件が起きているが、爆薬の製造自体は今の環境でも可能。市販品からでも十分作れるのだが、問題は起爆装置の製造が難しい。
昭和40年代くらいまでは、市販品の除草剤に砂糖と硫黄混ぜれば、そのまま爆薬になるという代物が販売されていた。今は成分減らして爆薬には出来なくなっているが、現在でも爆弾の威力は低下したとしても製造できる。
現在は火薬原料買い集めるとデータは警察に送られるから発覚が高いので、犯行を未然に防げるのだが、ウルトラ山田事件はなぜ起きてしまったのか?
今回は、ウルトラ山田事件の警察官拉致について、概要をまとめてみた。
■目次
・ウルトラ山田事件とは・ウルトラ山田事件の犯人
・ウルトラ山田が警察官拉致?
ウルトラ山田事件とは

記事内容
今から49年前、大阪市のとある駅で突如コインロッカーが爆発!
そして、コインロッカーには犯人から脅迫状が!? 日本国民全員を人質にとり、鉄道会社に対し5000万円を要求する犯人!
犯人逮捕のために警察はマスコミと協力!さらには「成りすまし作戦」を実行! 決死の捜査が続けられる中、警察をあざ笑うかのように次々と爆破事件が発生し日本中が大パニックに!! そして、脅迫状に記された「ウルトラ山田」とは
公式サイト
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ウルトラ山田事件の犯人
ウルトラ山田とは、1967年に日本各地で発生した一連の爆破事件の犯人が名乗った名前。
元祖・ウルトラ山田は1967年6月18日14時05分、塩屋駅で兵庫発姫路行き普通電車の網棚に置かれていた荷物を爆発させ、22歳の女性、39歳の女性、他に29名の重症者を出した爆破事件。この事件は、犯人未解決のまま時効となっている。

この半年前には、神戸大丸のトイレで爆破事件が発生。
この神戸の事件では、「ウルトラ山田」と名乗る人物の脅迫状があり、その時の爆弾と列車爆破事件の構造が似ているため、同一犯の可能性も指摘されるも、こちらも未解決のまま時効となった。
この事件の「ウルトラ山田」と名乗る人物は、今回放送で取り上げられる「ウルトラ山田」犯人ではない。
放送で取り上げられるウルトラ山田は、元暴力団組員で当時34歳とその弟の千葉兄弟。未解決事件となったウルトラ山田を模倣し、1974年2月18日に犯行に及んだ別の事件となっている。
事件が起きたのは1974年2月18日未明、大阪市天王寺区の近鉄上本町駅のコインロッカーから爆発が発生。この爆発には被害者は出なかったが、駅構内に脅迫状が残されており、無差別な爆発を予告。また指定の場所に現金五千万円の現金を要求(ちなみに1974年の大卒初任給で72.800円、牛乳40円 、ラーメン190円)。
当時は携帯電話などなく、防犯カメラも高性能ではなかったので、犯人の特定、足取りに時間を要した。
この事件以降も度々爆破事件が起こり、必ず日曜日に起きていたことから日曜爆破連続事件として当時のニュースではこの事件ばかりを放送していた。
犯人の手がかりが一切ないまま、事件発生から6ヵ月が経過したとき、当時の捜査本部長が爆破事件の現場の写真から一人の少年に目を付けた。この少年はほかの爆破事件の現場にも姿を現していたことから、事件に関係しているのかもしれないと身元を調査。

当時中学2年の13歳だった少年はすぐに特定され、自宅で爆弾を作っていることが判明する。
少年は事件の犯人たちに爆弾を提供、その代わりに爆弾を作るためにかかる費用、材料を肩代わりしてもらっていた。当時は爆弾を作る管理もいいかげんだったようで、製造だけでは取り締まることができなかった。
犯罪行為をする人を捕まえるのが現在の法律。
犯罪行為をする別の人に、それをしやすい情報を出すことは、基本的に「取り締まれない」ので、少年を尾行し、ウルトラ山田に提供する様子を確認したところで、現行犯逮捕となった。
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ウルトラ山田が警察官拉致?
ウルトラ山田と検索すると「警察官拉致」という不吉な検索ワードが出現する。
管理人が調べた結果、ウルトラ山田が警察官拉致をしたニュースはなかった。
しかし、元祖・ウルトラ山田の犯行の目的がはっきりしていない未解決事件なため、様々な動機が推察されている。
模倣したウルトラ山田は現金が目当てだが、元祖・ウルトラ山田の目的は何か?
これはわかっておらず、未解決のまま時効を迎えている。
自らの計画が上手くいくか否か試したかったのか、金目的だったのか、モデルにした色々な小説や5chなどでは、警察との密約説など都市伝説なっていることから、管理人の勝手な推察だが「警察官拉致」という不吉な検索サジェストが出現したのかもしれない。
劇場型犯罪は、犯罪なのに世の中が楽しんだり、事件の中心となって犯人が楽しんでると思われる犯罪の事。
ウルトラ山田事件は前者で、犯行予告なく、目的もはっきりしていない。
劇場型犯行だとしたら、2014年に起きた千葉県柏市連続通り魔事件の犯人・竹井聖寿は、犯行がバレないようにマスコミや警察に挑発的な手紙を送りつけ、煽って楽しむを展開していた。
既に犯罪者予備軍がいて、その人たちの犯罪を未然に防ぐという意味であれば、警察の拡大や防犯カメラなどが効果的。しかし、そうではなく、ウルトラ山田のように人心の乱れを防ぐには?という抜本的な意味であれば、教育の見直し、例えば道徳をきちんと行うなどということもそうだし、近隣の人は挨拶を交わすという身近なことしか方法がない。
「厳罰化」も一つの方法だが、隠蔽や逃亡の可能性が高くなるので、検挙率の飛躍的向上とセットで考えた方が良い。
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