上げ馬神事2023騎手死亡事故 (2)



5月22日、700年の歴史がある伝統行事「上げ馬神事」で死亡事故が批判され、大炎上している。



三重県桑名市の多度大社で毎年開催され、700年にわたる歴史を持つ「上げ馬神事」は、馬が人を背に土壁を駆け上がる際、登り切れずに負傷、事故が毎年のように報告されている。 



この上げ馬神事は、本来であれば馬は飛び越えないであろう崖を、馬の臆病な性格を利用し、恐怖心を煽り立てて無理に崖を飛び越えさせようとして、挙句の果てに怪我したら安楽死。一説には観光を盛り上げるために傾斜を高くしたという説があるので、伝統と言って観光資源の客寄せに使うことに炎上、関係者に誹謗中傷が相次いでいるという。




今回は、上げ馬神事の死亡事故は問題なのか、5ch情報をまとめてみた。



■目次

上げ馬神事が炎上
上げ馬神事の死亡事故
上げ馬神事の死亡事故は自己責任?

上げ馬神事が炎上




記事内容



三重県桑名市の多度大社は、動物虐待と批判の声が殺到した「上げ馬神事」について、18日に見解を発表した。  


「上げ馬神事」は700年近い伝統を誇る神事で、若者が馬にまたがり人馬一体となって急坂を乗り越え、その回数で農作物の作柄を占う。新型コロナウイルスの影響でこの3年は中止されていたが、今年は4年ぶりに復活。今月4、5日に行われた。


脚を骨折し、安楽死処分となった馬も出た今年の「上げ馬神事」。多度大社は、負傷祭馬について「様々な誤った情報が錯綜している事から、調査した内容を示させていただきます」とし、次のように経緯を説明した。  


「5月4日、祭馬が馬場を駆けている途中に馬場内で躓き転倒し負傷しました。当該地区の祭事関係者が祭馬の安全確保のため馬体を起こし、直ちに馬装を解き、腹帯を緩める等の対応を取り、寝かせないようにとの指示のもと獣医師の診察をうけました。通行規制があり、馬運車が入れない状況下のため、その間、祭馬に少しでも負担が掛からないよう鎮痛剤の投与を受けました。祭事関係者、馬主、獣医師が協議し、車到着(この間1時間程度)後、ただちに祭馬に一番負担にならない適切な処置が獣医師によりとられました」 今後の取り組みについては、これまでに寄せられた意見を神事に参加する地区で組織される最高議決機関の「御厨総代会」や三重県、桑名市も含めて「上げ馬神事事故防止対策協議会」で共有し、検討や協議。その上で「動物の愛護及び管理に関する法律を始めとする関係法規を遵守し、歴史的価値及び文化的価値が損なわれることのないよう努めて参ります」とした。



最後に「上げ馬神事の最高議決機関は御厨総代会であり、総代会長にその決定権はございません。その為、今年度の上げ馬神事の事につき早々に、御厨総代会を開き検討してまいりますので、SNSによって得た間違った情報による祭事関係者に対しての誹謗中傷及迷惑行為を行う事は決して行わないようお願い申し上げます」と結んだ。





デイリー




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上げ馬神事の死亡事故





上げ馬神事は1年以上前から馬を訓練させ、騎乗する騎手は、1ヶ月前から毎朝4時と夕方の練習で馬との一体感を高め馬と気持ちを一つにし、神聖な儀式を行い、その年の豊作を願って行う行事。


ちゃんと日々の訓練を行っているし、事故で馬が死んでしまったりしたら、青年会や関係者の方々は悲しいのは当然のこと。馬をたたくのは、無事に坂を駆け上がってくれることを望んでのこと。



これを動物虐待というのなら、闘牛やドックレースなんかも動物虐待に該当する。



なので、上げ馬神事は、絶対に動物虐待ではない。


では、なにが問題なのか?


問題なのは馬の扱いで、不要にたたく、薬を使う、無理やり吊りあげるなどの問題行為。



2011年には、 動物愛護団体が馬蹴りした関係者を告発し、書類送検されている。

「上げ馬神事」(県無形民俗文化財)で馬を蹴るなどしたとして、県警が神事に携わる関係者5人を動物愛護管理法違反容疑で津地検四日市支部に書類送検。


県警によると、5人は2009年5月5日、神事の本番前、馬を興奮させるため、棒で腹をたたいたり、蹴ったりした疑い。その様子を動物愛護団体がその場面を撮影し、映像を県警に告発して発覚した。


今までの色んな神社で祭典の在り方について議論があったが、それでも祭典の廃止・内容変更は、事実関係の誤認と当事者の意見無視が横行している。




つまり、いくら死亡事故が起きようが、現状は上げ馬神事を廃止させることは難しい。




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上げ馬神事の死亡事故は自己責任?


上げ馬神事2023騎手死亡事故 (1)



上げ馬神事は、全対策や動物福祉の観点から、法令違反がなされているというようなイメージがあるが、公然と法令違反ができるはずがない。




上げ馬神事の開催時は、安全の為に警察も立ち会っている。
警察が神社だからと意図的に見逃しているかのような印象があるが、普通の神輿巡幸ですら時間とルートを外れれば警察から厳しい注意があり、悪質な場合、祭典中止が要請されている。だから法令違反を公然とやるなんて有り得ない。



近年は死亡事故があれば大問題になる。

奉仕者(競馬でいうと騎手)が怪我をすれば本人・家族から慰謝料請求もある。主催者としての責任が追及されるので、どこの神社も祭典の安全対策には注意しているし、神社本庁などでも度々注意喚起の通達をしているそうだ。




ネットで炎上しているる馬への「虐待」については、この「虐待」の定義は個人差があり、難しいが、神社や奉仕者が虐待すれば馬主から拒否されることもある。この上げ馬神事の馬は、基本的に借りて騎乗するので、天候や交通状況などで「馬の安全が確保できないから出せない」と当日現場で断られることもあるそうだ。



こういった状況で虐待と騒ぐ外部の人間が憶測を交えて論じているので、当事者からの意見を参照すべき。むしろ当事者不在で議論すべきではない。



上げ馬神事は地域の協力がなくては成立できない。


毎年実施できているということが地域の理解を得ているという証拠なので、死亡事故があろうが関係者が協力を惜しまない限りは永遠に続く行事になる。








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