
5月17日、人気アプリゲーム『ウマ娘』の運営会社サイゲームスが、ゲームシステムとプログラムの一部についてKONAMIから訴訟されたことを公表し、5chで炎上している。
ウマ娘とパワプロは同じ育成ゲームではあるため、システムのパッケージはよく似ている。
しかし今回は、著作権侵害ではなく特許権侵害。コナミは多くのゲームシステムの特許を取っていて、その中にパワプロのシステムももちろんある。
実際に特許を侵害していたのなら、ウマ娘のゲームで多くの売り上げがあるため、40億円の請求も妥当。ウマ娘がサービス停止、終了もありえること。
今回は、ウマ娘訴訟の理由コナミ裁判をわかりやすくまとめてみた。
■目次
・ウマ娘訴訟とは・ウマ娘訴訟の理由をコナミ裁判をわかりやすく
・ウマ娘訴訟の結果は和解?
ウマ娘訴訟とは
記事内容
サイバーエージェントは17日、人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」で特許を侵害しているとして、コナミグループが損害賠償やサービスの差し止めを求め、東京地裁へ提訴したと発表した。
サイバーによると、「ウマ娘」を手掛ける子会社Cygamesは、「ウマ娘」のゲームシステムやプログラムの一部について、コナミGのコナミデジタルエンタテインメントと特許に関する協議を実施してきたものの、サイバー側の見解が受け入れられなかったという。
損害賠償請求額は40億円。サイバーは「特許権を侵害している事実はない」として、訴訟で争う方針。業績への影響は現時点で見通せないとしている。
ライブドアニュース
KONAMIがCygamesのウマ娘に対して訴訟
— ターベル (@tarbel1) May 17, 2023
えらいこっちゃ pic.twitter.com/BKvhpuCIA2
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ウマ娘訴訟の理由をコナミ裁判をわかりやすく
KONAMIのウマ娘訴訟、どこが特許に侵害してるのかと思ったけど、もしかしてこれの事か? pic.twitter.com/IUnvncCqnD
— ツリー読んで あくまで憶測の域を出ませんので悪しからず (@jealousy0202) May 17, 2023
特許権侵害は、特許所有者の許可なく特許によって保護された発明や技術を使用、製造、販売、または配布する行為。
コナミが今回起こした裁判「特許侵害訴訟」では、特許の有効性や侵害の有無を争うことになる。
現状のウマ娘コンテンツは、育成したキャラクターを闘技場のチームレースで高ランクを目指し、月1開催のチャンミという大会で優勝を目指すだけ。
その中で強いキャラを育成する事を重視される。
上記コンテンツで上位を目指すのを重視しながら、見た目のキャラクターを楽しむ。
コナミのパワプロは、同様に育成のシステムはよく似ているが、大きく異なる点はウマ娘は自分で育てたキャラを操作できない事。
ゲームシステムの様な「アイディア」には著作権は適用されない。
なので、この育成ゲームシステムのような特許権が適用されれば、コナミ側の言い分が認められるかもしれないが、実際問題として、とくに画期的なシステム、という訳でも無い。
しかし裁判では、証拠による裏付けを求められる。
弁護士は法律関係には詳しくても、事実関係については当事者のほうがよくわかっているのが普通。ましてウマ娘の特許は専門的な技術なので、業界用語などは弁護士はわからない面がある。
これが化学品(組成物)であれば、まず侵害になる。その成分を入れることにより、新しい効果が得られても「利用発明」とされ、侵害になる。
まとめると、今回のウマ娘訴訟に関しては、コナミの全面的主張が認められることは非常に低いが、一部認められることはあり得る。
現状ではコナミ側に不利な状況での裁判ではあるとは思うが、どこまで認められるのかが注目されている。
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ウマ娘訴訟の結果は和解?
ウマ娘はパワプロ君の関連特許失効後にリリースなので、新シナリオか他での訴訟ではとツイッターでは囁かれてますね…
— ヒママティ@ひでぽん (@hideki_nankou) May 17, 2023
因みにコナミは知財に厳しくよく訴訟する会社ですが、勝ったり負けたり、逆に訴えられたりしてまして任天堂さまほどの怖さはありません…
無事に終わると良いのですが…(´-ω-`) pic.twitter.com/WVIz5fupsv
任天堂のゲームシステムを似せて、特許を取得しようとしたコロプラは任天堂との裁判で和解金33億円を支払った。
コロプラは2021年の営業利益が63億円。
1年間の利益の半分と考えれば大きな損害。(短期的な株価にも影響がでた)ただし、当初任天堂が求めていた44億円、さらに後から96億+白猫停止を求めていた。それに対して33億円(+開示されていない条項)で示談成立したのはコロプラにとっての救いとなった。
少なくとも96億という全面的に認められていたら、その年は赤字(株主配当金や税金支払い分が少なくなるためたぶん赤字まではいかないかもしれないが、経営存続が難しかった)
結論としては、33億円はコロプラにとっては大きな損害あったが、33億円だけで会社が潰れるようなことは無かった。
訴えられていた内容が軽くなったから、コロプラ的には有利な結果に終わった。(裁判結果が開示されていない条項については不明)
株価のマイナスについては、短期的な上がり下がりだったこともあって存続ができた。
コロプラにはドラクエウォークやツムツムといった主力商品があるので、株価は一時的に下がっても、なんだかんだで持ちこたえることができた。
今回のウマ娘訴訟もどこまで認められるのかは不明だが、一部認められると、やはり株価には影響する。もちろん、全面的にコナミの主張が認められるとウマ娘がサービス終了せざる得ないことも可能性はゼロではない。
いずれにしても、ウマ娘訴訟の結果によって、サイゲの運命が大きく変わることには間違いない。
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